オリックスのキャンプを見学したのは一日だけです。
私は、去年も見学したんですが、大勢の中から印象に残る人を見ると、面白いなぁと思うんですよね。
で、この日、シモヤマンはなぜかあまり視界に入らなかったし、後藤さんも日高さんも大引くんもどこにいたんだろって感じでした。
この三人は、来期も一軍間違いなしグループなんですけどね・・。
安定していると、逆に目に入らないのかもしれません。
なんつーか、ほら、芸能界でも新人は、パーッと「みょうに光っていたり」あるいは、「ギラギラ」していたりするけど、ベテランは程よく中和しているってことがあるじゃないですかぁ?
昨年は、日高、大引くんと、グッチが、みょーに印象に残った。だから、実際、大引くんに対してだけ、写真をお願いしたんだよなぁ〜
で、今年、やたらと写真が多いのは、この子でした。
なにわのゴジラ。岡田。
打撃練習の写真って、面白いんですよ。
ほしのあき☆みたいな娘(ほんもののプロのグラビア)を撮るのと、ちょっと可愛いだけの子を撮るのとでは、絶対に高まるものが違う。
撮る側も、その人物の発する空気に惹き寄せられて、乗って来る! みたいな状態になる(夢中になる)こともあれば、最後まで距離を感じたまま冷めた感覚で眺めたり・・。
たいして外見がカッコ良くなくても、対象物がリアルに動いてたらこっちも身を乗り出してじっと見たくなります。
脳科学のせんせぇが、「テレビゲームではなく、生身の人間の発する真剣な動きを見たら人間の脳がドバーっと反応します」というようなことをおっしゃっていたが、確かにそんな感じです。
※ もうちょい科学的におっしゃったのだが、分かりやすく書いてみた。
ちゅーことで、岡田だ。
正直、今年、さんざんサーパスを見てきて、正直、岡田くんはハムファン的に「圏外」の人でした。
脅威というものを感じなかった。
敵目線っていうのは、味方よりリアルに分かることってあるんですよ。
例えば、新人アイドルなら、同じ事務所に、可愛い子と美人ちゃんの二人の新人が入ってきた時、「追い越される! 侵食される」と危機感を抱かせる方に脅威を感じるっていうのと似ています。
岡田くんは、「一軍に上がっても、簡単に抑えられる!」という感想を抱かせるタイプの大味な選手でした。
しかし、10月の鳴尾の練習試合を見た辺りから、「おやっ!」と、何かが変わり始めたんです。
退屈な景色が、さーっと活気付いたような感覚。
それまでのホームランよりも印象的。
単にデカイだけではなく、なんつーか、すごく痛快だった。
携帯で言うと、圏外だったものが、アンテナ1本、立ちました! みたいな感覚です。
ひじょうに感覚的な説明になりますけど・・。
これなんです。
脱皮する。孵化しそう・・。
もちろん、孵化し損ねてくたばることも自然界には多々あります。
でも、芋虫がモゾモゾっと蝶に変わる瞬間や、卵の殻を破りそうな気配というのは見ていて、興味深いものがあると思います。
来期は一軍で活躍だ!
と、今は、まだ、そこまで思いませんが・・。
淀んで停滞していたものが、動き出した・・という感じ。
この先、本人の努力次第だと思います。
しかし、細身の俊足のグッチや小瀬と並んでいたせいでしょうか。比較すると、パワーがスゴイですな。
グッチが、球が当たると「物を壊すゾ」みたいなことを言ってましたが、岡田の「パワー」はたいへん魅力的だと思います。
中田翔くんもパワーはあるんです。でもザンネンなことにクレバーとは言いがたい・・。とほほ。ちょっと性格的に「カレー大好き黄レンジャー」系。デブゆえのおおらかさが災いに・・。小笠原みたいな己に関する冷徹さがあれば・・という感じ。
しかし、岡田くんは性格は温和そうですが、中田くんより賢いというか常識的ないい子だと思う。
http://www.zakzak.co.jp/spo/200811/s2008111023_all.html より
「プロにしては性格が優しすぎる。必死さが足りないなあ。でも、あの飛距離は魅力。期待は大き過ぎるほどある」 大ちゃん談
サーパスにいた頃、まさにそんな感じ。
しかし、10月頃から何だか気配が違うのよ。
んで、キャンプの岡田は「ガツン」と来たわ。そりゃ監督もコーチも集まって岡田を眺めたくもなるでしょう。
関係ないハムファンもガン見しているんだから。
ちなみに、ナマ大ちゃんは「目立たない」人でした。無駄に威張ったり威圧していないからでしょう。失礼な私は「景色になじんでしまってどこにいるのか分からん」と思いましたが、よく見たら、ちゃんと常にそっと見るべき対象物に寄り添っていたのであった。
それにしても、今年は、よくサーパスを見ていますよね。
ハムファンなのにオリックスを見る理由は、「ライバルのことが先に分かると面白い!」からだったりします。
一輝も、「ハムは彼にやられるわ!」と、先に分かった。
この日、見ていて分かった。
http://miomio.jugem.cc/?eid=182
古木・木元のオーラのなさ(精彩のなさ・平凡さ)にガッカリしつつ、「おやっ! こんなところに掘り出し物が!」と、一気に一輝選手に興味を示しました。それはキャッチボールの瞬間から一発で分かります。
「なにやら眩しい」
よく、ファーム落ちした人を「腐ってる」と表現しますが、「ふて腐れる・拗ねる」の要素は、古木・木元の二人ともまったくありませんが、しかし別の意味で「腐っていた」かもしれません。
年々、鮮度が落ちる。旬を過ぎている。という意味で。
一輝が、その時、実績のある二人より光って見えるのは、二人と比較して見て、セクシーな雰囲気だったせいなのかもしれないとも思います。
「解雇される可能性」や「現時点において自分はたていしたことがない」みたいなものもこの人は、ちゃんと常に抱いているんじゃないかっていうヒリヒリした空気も感じました。余裕ぶっこいてないというふうに見えたんです。
バカっぽくないところがいい。
何にしても、あの日、ナマで見てカッコいいと思った。それだけです。
そして、自分の中の予感を口走っていたら、現実になった・・。
http://babychit.exblog.jp/7191972/
ハムファンなのに、一輝を使わないことをもったいないと書いてます。6/8の時点で。
こっちがやられる! と、本能的に分かっているから書けるんです。
しばらく打ちまくって、やがて研究されて、打率が下がるまでは、「一輝使えばいいのに」って、よく書いていました。ハムファンなのに。
しかも、
一応木元ファンなのに・・。それとコレとは話は別です。
効率良く、その時期、最も良いものを使うべきって思うんです。
しかし、その頃、ハムファンは、私が推薦していても、「ん? 一輝って誰?」と、最初思っていた人も多かったはずです。
平凡そうに見えて、よく見るとかなりイケてるでしょ?
選手として、来期のことは、正直、予測不可能ですが(森山くんが伸びるかもしれないし・・)、私的に、とても楽しみな選手だと思います。
キャンプ見学をした夕方、ファンの人に囲まれていたので、ついでに便乗して並んで写真を撮ってもらったんですが、その時、コーチが嬉しそうに言っていました。
「おおっ! 一輝も人気あるなぁ!」
コーチの人柄の良さが分かる台詞ですね。なぜかコーチの方がウキウキしていたりします。
後で、Sさんが写真を見せて教えてくれたんですが、「一輝さんすごくいい顔してましたよ。笑ってます」と、見せてくれた写真を見て気付きました。連続写真。最初は普通なんですが、途中から笑っていました。
「一輝も、人気あるなぁ!」
その時、私は、咄嗟に、こう言っていたんですよ。
「カッコいいから」
理屈は簡単。人気って、魅力的なものに呼応するんですと、私は、正論と理屈を言ったつもりでした。
その時、確かに、「カッコいいから」と、言った瞬間、隣で、ブハッと口を開いたように見えたんですが、実は、だしぬけに笑っていたらしい・・・・。
以前も似たような光景を体験したなぁ・・。
と、よく考えたら、初めて小笠原選手を見た時、「この人、カッコいい」と、当時、あまり、よく知らない相手なのに隣で呟いていたことがありました。
あの時、小笠原もガハハと笑っていたんだった。
しかし、一般社会でも相手が誰であれ、「屈託なく嬉しいなぁ〜」と思える人は、本当にモテるし、「当然だ」と無駄に自惚れてる人は魅力がすぐ褪せてしまいます・・。いつまでも、そのままでいてもらいたいものです。
小笠原と同じ反応で良かったっすね。マイケル中村やヒルマン監督とも同じですよ。
小者感漂う反応でなくて何よりです。
同一条件でも、選手の格によって反応がクッキリ分かれる面白さはありますよ。
全体練習中、移動の際にサインを求められても迷惑ですよね。書いてはいけない状況の時、書く必要はありません。
これは、オリックスではなく他球団の選手ですが、こんなふうに反応が分かれていました。サインしてくださいっ! とファンの群れがロープの向こうから叫ぶ。手を伸ばす。
さぁ、どうする?
A モテない男=ブスッと、不機嫌そうに偉そうに迷惑そうに無言のまま歩く。
B 平凡な優しい人=2〜3人、チョコッと書いて逃げるように立ち去っていく。
C 普通の理性的な人=今は練習中なので書けませんと説明しつつ歩く。
D スター=ゆっくりとにこやかに笑いながら手を振って通り過ぎていく。
下に行くほどプロフェッショナルと言えるでしょう。
もちろん時間があれば、Bタイプにプラスした「全員に優しい」がベストですし、実際、練習を終えて野手より早く帰るオリの投手陣は、全員にきっちりと対応していました。
しかし、時としてそんなことが物理的に無理な場合、全員に平等に手を振って優雅に立ち去ることがカッコいいと私は思います。
ちなみに、ムネリンはこれをやっていました。さすがムネリンといったところです。
この日は見た目も中身もたいへんラブリーなヤングな女の子が、一輝選手を見て感動する姿が良かったです。微笑ましい光景であった。
私は、ハムファンに「一輝おすすめ」をした手前、一安心しました。
とりあえず、一輝にはガッカリしなくて済んで良かったです。
多分、一輝は、以前から魅力的なのに、ファームにいたから、存在に気付かなかった人もいたんじゃないのかなぁ。
東京時代のハムも同じ印象を持ったんです。「おや、こんな所に掘り出し物が!」と、魅力にさっさと気付いて好きになりました。
阪神や巨人と比べて、ハムやオリックスの選手が劣っているとも思いません。特に人柄などに関しては。
ただどんな魅力があろうとも、「人々に情報が伝わる」ことが必要不可欠。
ということで、私は、良いものを見つけたら、世間に向かって紹介しなければ気が済みません。
なお、一輝ファンの方は、こちらのブログをお勧めします。
http://letitbe.jugem.cc/?cid=19
ミーハー目線で言うと、一輝の猫背と横から見たカクッとした顎ラインが良いです。
まぁ、なんといっても、バカっぽくなくて、常に抑制が効いているところがいいような気はします。
ただ、さんざん褒めておきながら何ですが、油断していたら立場はいとも簡単に逆転しますけどね。
2008年度 サーパスの打撃成績
一輝 .273
木元 .275
春のキャンプを見たら、分かることだと思いますよ。
・・・・・・・・
ここから先は、午後の投手陣。
実は、まともにこうして投手陣を眺めるのはもしかしたら初めてかもしれない。
サーパスでも、投手陣の移動とかあんまり見ない。
何回も北神戸に行っても、正直、顔と名前が一致しないことも多々あります。
以前、名前は知らないけれど、その中で一番投手として良さそうなので写真を撮ってもらった人がいました。相手のことは、その頃、よく分かんないけど一軍に上がりそうなオーラがある人をチョイス。
それが、この人。
岸田投手。
あの時も、眉間に縦のシワが入っていましたが、今回も入っています。
ダルビッシュも眉間にシワが日常的に入ってます。不機嫌そうに見えますが、状況的に毎回、眉間にシワが入っているようなので、おそらく、視力が悪いが故に、日常的に顔をしかめて物を見る癖のある人特有の縦ジワではないかと推測します。目をギュッと絞っていたら、表情筋としてクッキリ刻まれてしまいますから。
もうそれが癖となってしまって、コンタクトをしていてもシワが刻まれるんですね・・。
眩しいとシワが入り、何か考えながら喋ったり緊張するとシワが深くなる人もいます。
ということを考えつつ、岸田くんを見た。
ハッキリ言って、そっけない感じがかなり好きです。金子誠とか。そういう独特の雰囲気が好きですね。
「オレをチヤホヤしてくれ」みたいな空気がないところがいい。乾いた質感に興味あり。
章夫ちゃん。
アラサー世代の章夫ちゃんファンと、のどかに会話をしていました。けっこう女性ファンが話しやすいんですよね。誰とでも屈託なく話すからでしょう。
んで、私は、この日、清水さんに聞きたいことがあったので、わざわざ待っていたのですよ。
よく考えたら初めてです。写真をお願いするのは。最初で最後になりそうです。
練習も終わって、とても暇そうに球場の入り口のところで、ひとりで、ぼーっとしていた清水さんに聞いてみました。
「なんで、木元っさんは秋キャンプに来ないんですか?」と。
そしたら、「木元? わき腹を痛めたらしいよ。噂で聞いた」との答え。
どうも、フェニックスリーグで痛めたらしい。そして、神戸に送り返されたそうです。
「神戸にいるよ。見に行けばいいのに」という感じで、親切な清水さんはそこまで教えてくれました。
なるほど・・。故障していたから、フェニックスリーグでも使われなかったんですね。
そういうことって、聞かなかったらずっと分からんまま終わるところでした・・。
オリックスファンの人も、「木元、何やってんだ? 干されたか?」と思う方もいるかもしれません。
木元は、故障中ということです。
もしかしたら、他の選手も残っている人は、そういう類の理由があるのかもしれないですね・・。
ということで、知りたかったことを聞いて、すっきりしてから帰ったのでした。
高知は、とっても良いところです。
「歌姫」というドラマが好きなんですよ・・とか、タクシーの運ちゃんと会話しつつ帰りました。
オリックスファンと高知の人の性格が良いゆえに、球場にいても居心地は良かったです。
まさに、まったり・・でした。
チーム全体が明るいので、見ている側も和みますね・・。
よそ者ですが、充分、堪能したキャンプでした・・。
おまけ