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阪神 秋季 安芸キャンプ 狩野捕手 他
この日、高知駅からローカルな列車に乗り球場前まで辿り着く。



阪神の練習スケジュールは、このようにボードに手書きで記載されている。

私が球場に着いた時、こんな様子だった。






走塁練習。



観客は少ない。この日は南国土佐と言えども寒かった。


ネット裏でバッティング練習。
















股を大きく開いてバットを振る。
これは、阪神ならではの様子のような気がする。

















フリー打撃。

狩野の様子を見ているのは、解説者の金村氏。



観客たち。




オリックスの中村さんが視察に来ていた。








ベネズエラ出身。
異国から来て残った若者。軽快な内野守備が認められ、育成選手として残り、二軍での活躍が評価され、球団史上初となる育成選手からの支配下登録選手。
サンフランシスコ・デ・サレス高 → 2Aトレントン

課題は打撃 打率.227
しかし、出塁率.331

オリックスの坂口の出塁率が.310 ハムの森本が.327 ホークスの川崎が.350

まぁ、ムネリンには劣るものの、こんだけ出塁していたらまぁいいか・・と思える。何しろきっちり守ってくれるに越したことはない。
来期は分からないが、守備力でここまで生き残ったことが印象的。
たまに、試合中、すごいエラーもするけれど、しかし、前日に見たオリックスのサードと比べると、守備練習の動きもかなり滑らかだった。

坂とバルディリスがこの日、サードの位置で守備練習もしていた。
坂は上手い部類に入るタイプ。二人は当たり前のように水が流れるように淡々と自然に守る。

ドタバタしたり、漫画みたいに大きな声を出すこともない。
守備練習を大袈裟にやる人は素人で、何事もなくサラリとやれる人がプロなんだなぁと感じる。




午前の練習を終えた段階で、選手はいったん戻ってきた。
ベンチで着替える選手もいる。

背番号57と58が脱ぐ。

他の選手も着替えて裸になるが、早業のように着替える選手もいれば、やけに脱いでいる時間の長い選手もいる。

客観的に見て、顔は気の毒なほどに地味なのにいい身体だなと思う人は、なかなか服を着ようとしない。「よほど自慢なのだろう」と思っていたら、左乳の下のあたりを撫でていた。やはり、筋肉自慢派なのだなと苦笑した。

貧相だなと思う人は、驚くほどささっと着替える。

そして、本当の意味で全身が上質でバランスも良く美しいであろうと、私が予測していた選手は見えないところで着替えていた。
本当に良いものはなかなか見れないの法則・・。




午後。



狩野は、ホームのひとつ左横の位置です。
三塁側にいる人が狩野。











飛ばして飛ばしまくっている。



最初は数えていなかったのだが、途中から、どんな確率で柵超えするのか調べてみた。

10球投げる。7本。柵超え。
次、10球投げて、8本。柵超え。

ちょうど乗ってきていたところらしく、70から80%の確率で柵を越えていく。
狩野、ノリノリ。

しまいには、柵超えではなく、後ろの防御の網を越えそうになった。





狩野が終えた後、まったく同じ場所で、57番の打者がトライ。

最初は、10球投げて、0本。
10の3、10の2、10の5・・・。なかなか超えない。
そのうち、10の6になってきた。

そして、疲れると、また確率が低くなっていく・・。


比べて見ると、飛距離は狩野の方があるようだった。














狩野は、トスする側となる。









桜井が、バックネットに当てた音が、ドーンと響く。
その音に振り向く狩野。

続いて、またバックネットを直撃。

桜井のパワーを見せ付ける“音”が、辺りに鈍く響く。



なかなか壮観といった感じの練習風景。

最後に、ボールを全員で片付ける。

狩野は、荷物を持って外に出た。

捕手としての練習をサブで行うのかもしれないし、帰るのかもしれない。




私は列車の時刻が迫っていたので帰ることにする。







この日、狩野選手を見ていても、どういう訳か、褐色の肌のこの選手が気になって仕方がない。



※ ガムを噛んでいます


バルディリスの“物語”を知りたいという欲求に駆られる。






特別素晴らしい若者だとも思わないし、何か特別な才能があるとも思わない。
しかし、奇妙に惹かれる。
監督が彼を残したいと思う気持ちは、おそらく、“未知の魅力”を感じたからなのではないかと思う。



日本で何の実績もない“コネ”もない、“知名度”もない・・。
すごい打力がある訳でもない。

しかし、味方も知り合いもいない環境の中、認められて、ある意味、日本一有名な球団に残って期待されている。

それはやっぱり、ひとつのロマン(自己実現)だと思う。






さて、この日、おおざっぱに安芸キャンプを見ましたが、監督は、真弓さんに変わり、どういうチーム作りになるのかおそらく、まだ誰にも分からない。
これから創りだすのだろうな…。

キャンプを見た印象では、チーム全体が、穏やかな落ち着いた雰囲気だった。








駅のイラストが可愛い。






おまけ





















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| 美緒 | 2008年 観戦記 | 15:04 | - | - |
阪神 秋季キャンプ @安芸 鳥谷敬他
阪神のキャンプ地、安芸に来て思ったことはコレだった。



観客のキャラが濃い・・・。

前日のオリックスキャンプとは、ファンのファッションが違う。
七色カラーのロングのカツラをつけたオバちゃん。むろん、阪神ユニ着用。
キャバクラにオツトメ? と問いかけたくなるようなピンクのワンピースに巻き髪と付け睫の中途半端なギャル。度を越えたデブのオバちゃんが、バズーカー砲を発射するかの如く、連射じゃない連続シャッターを切っていく。
それはまぁいいとして・・。ブツクサ何か呪文のように文句を言ってたりするのがちょっと怖い。
どう見ても、風俗関係・・といった雰囲気の女二人組が、どう見てもチンピラにしか見えない阪神の新聞記者にまとわり着いて何か話している。
堅気とは違う、隠微な空気。いかがわしさと、ケバさ。

実にノーマルな風貌の三十路の女性がいると思ったら、二人は定番の台詞を呟いていた。
“○○サン、あたしに気付いてくれたかな? あたしのことどう思ってるのかしら?”

こういったものは、オリックスのキャンプでは見られないものだった。

オリックスのキャンプでは、観客の女の子が、練習の様子を見ながら、“あたしに気付いて”みたいな寒い台詞を言う現場は見たことがない。
※サーパスではあるけどね。

オリックスキャンプでは、“どー見ても、オリの後藤よりイケメンのファンの兄ちゃん”が、私の目を惹いた・・事くらいでしょうか・・。オリックスの場合、ファンの方が神戸育ちの垢抜けたイケメンだったりすることも多々ある。

そんなことより、阪神だ・・。

濃い・・・。

同じ高知で、同じ野球ファンというカテゴリーに属しておきながら、ファンのキャラのこの違いは何なのだろうか・・?

どこからともなく、ハーモニカの音色が聞こえてくる。
六甲おろしの、哀愁を帯びたメロディーが妙に心地いい。何なら着メロにしても良くってよという感じ。






このおじぃーちゃんが、ハーモニカを吹きながら球場内を巡回していたりする。
そして、列車の切符のようなもので、“鳩ポッポ”を吹くという芸まで披露していた。




通りすがりの犬も見る。

昭和の匂いがたち込める安芸球場に、真弓監督がいらっしゃった。



金村と談笑中。

ナマで見た真弓監督は、意外にハンサムではなかった・・・・。テレビで見る方がカッコいいという印象。

打撃練習中の阪神ナインたちの様子を、とりあえずぼんやりと眺める。

いつも、自然に目に入るものを見ることにしているのだ。








バント練習。

ムッシュ吉田が、“関本と藤本には申し訳ありませんが、久々に本格的なセカンドが出てきたという感じですなぁ”と褒めていたことを思い出す。
つまり、かなり上手いということだ。
関本や藤本も決して下手ではないが、平野が突き抜けているということなのだろう。





動作が、日本舞踊やお茶お花の立ち振る舞いのように、スッと抑制が効いていて静かだ。

前日のオリックスのサードの守備を見ていて感じた、「チャップリンの映画の喜劇俳優」のようなゴチャゴチャした空気とは、まったくの別物だと思った。

何でもない球を捕るのも、「うおー」と吼えて転ぶ。その素人臭さ。
その隣で、オリックスのセカンドグループは淡々と、丁寧に静かにこなしていた。難しいこともひそやかにスッとやりこなしていく。

平野は、オリックスのセカンドグループと同じ、日本庭園のようなきちんと調和のとれた佇まいがあった。

集中するだけの守備における技術を持たないグループと、ちゃんと集中できるプロの差を見て悟ったことがある。
両者は常に違うのだ・・。
あるいは、ブスと美人はこちらに見せる光景(世界)が違うと言ってもいい。
素人がバレリーナのポーズをとる。プロがポーズをとる。同じ動作をしても後者はスッと物静かにやってしまうに違いない。それがプロだからだ。美しいものは根本的なところが安定しているので、ジタバタしなくて済む。

野球が上手い(美人) 野球が下手(ブス)と、いう感覚で捉えると、その格の違いが、ようく分かることがある。
女性ならよく知っていることだが、ブスと美人では心構えが違うことが多い。
岩井志麻子さんのエッセイの中でも、デブの素人モデルは「デブを自覚しながらも激しく誤解」してはしゃぐが、美人はひっそりと咲くことに関する描写がある。

岩井志麻子著 「ハメルンの笛吹き女」より

デブモデルは始終、照れ笑いを浮かべてペンギンさんポーズを取っていましたが、美人モデルは始終、無表情。気だるい微笑を浮かべ、カメラマンの注文に淡々と応じるだけ。彼女の「自分の物語」を見つめる醒めた目こそ、他者にも物語となり得たのです。


平野の美しさ(上手さ)は、ムッシュ吉田のようなプロ中のプロの中でも、「物語」となり得たということだろな・・。


岩井さんのエッセイのラストを、野球バージョンにするとこうなる。
彼のフィールディングはひっそりと綺麗でした。
植物のように。一枚の絵のように。物語のように。


こんなふうな印象を与えられる人でないと、見ていても、本当の意味での感動を残すことなど出来ない。





スッと静かに、人物に粒子が集まるかのように見える。
そういう時、集中してこちらも相手を観ている。














不細工だがラブリー。













この日、鳥谷のあまりのカッコ良さに驚いた。

まったくファンでもないし、こういう顔が好みという訳でもない。にも関わらず、「マジでカッコいい」と感じた。





全身の動きも他者よりもいい。
写真は正直にすべてを映し出す。






私がゲイの鳥谷ファンなら、今頃、「うっ・・」と、股間を押さえていたに違いない。
それくらい、ヤバイ。
まったくファンじゃない私が、「こりゃすげぇ」と、感動する程にいけてる鳥谷。






他の子も紹介。





桜井君。


桜井がバックスクリーンに当てた様子を見ていた観客は、口々にすげぇと感心していた。
しかし、岡田監督が「慢心してダメになる新人もいる」と言っていた時、真っ先に私の脳裏に浮かんだのは桜井だ。
素晴らしい逸材と呼ばれているのに、いつまでもくすぶっている。それが桜井というイメージだから。

梨田監督は、中田翔に関してこう述べた。

単独自主トレの場合には「自分に厳しくできないところがある。すぐに満足感を持ってしまう」と危惧(きぐ)した。

これは「単独自主トレ」は、比べる他者がいない故に、そういうふうな勘違いをしてしまうという意味なのか、まだ未熟な中田がやるとそうなるという意味なのか・・。あるいは両方なのか・・。

作家の桐野夏生さんは、「小説家は、自分に対する意地悪から覚悟が生まれ固まる」という趣旨のことを書かれていたが、野球も同じように「自分に対する意地悪」の正しい意味を知って実践できる選手でないと生き残れないだろう。

私は、ハムの小笠原の打撃練習を見ていて、たまに、ふっと思うことはあった。
「まるで自分を憎んでいるかのような顔つきでバットを振る人だ」と。

未熟さを憎んだり軽蔑したり突き放すことは、他者ならば簡単に出来ることである。
神のような客観性を持ったかのように、ファンは選手を高みから眺めて観察して審判を下したがる。私が今、書いていることさえそれに該当する。
他人は、眺める対象物は他者なので、どんなバカであろうと、「外側」から見ることが出来る。信者でない限りは、最低限の客観性は持てるだろう。

では、選手はどうなのか?
自分を誰よりも嘲り笑いながらも最も正しく愛する。この正反対の作業を続けることは苦しいことだ。
よく監督が、「あいつの性格は優しいからダメだ」と言っているが、人は多分、「他人を押しのけたり出来ない優しい性格」と受け取るだろう。
でも、違う。自分の「未熟さ・無能さ」を激しく憎むことが出来ないで、「自身へ向ける意地悪の手ぬるいこと」が、彼の成長を阻んでいるという意味だと思う。

自分の内部に恵まれない不満を抱えることに耐えられない弱い人間は、そのイライラを無意識のうちに他者に向けるというのが定番の行動だ。

例を上げよう。
予測通りの台詞。中途半端な実力しかないが、やたらとプライドが高い人がいたとしよう。わざと意図的に自分のことを認めない相手に向けて、「こいつはイタイ奴だ」と言う。自分の成績を棚に上げてそれを言うだろう。
他人を軽蔑することでようやく自分のプライドを保てる非弱な精神の持ち主ならば、必ずそういう行動に走る。これはパターンとして決まっている。
使ってくれない監督も、「イタイ奴」という位置に置いて己を防御したがる。
※おめーだろ。イタイのは! と、他者は鼻白むが、本人はそれくらい臆病なのだ。

ファームに落とされた選手や一軍に定着しない選手や実績のない選手が、まず殺さねばならないのは「役立たずな自分」なのだが、可愛い自分は傷つけたくない。そんなタイプのナルちゃんは、他者に不満を向けるというのは定番の行動。
「ふて腐れる」というのは、こういう行動のことを言う。
客観性があれば、自分自身に絶望して、まずは自分の負の部分にメス入れて切除することを実践するが、自分を憎み追い詰めて切り刻む作業はあまりにも辛い。だからそんなことはしない。彼らは傷つきたきたくないのだ。ナルシシズムを満たしてくれる人でなければ、「怖い人」とか「嫌な奴」と思い憎むだろう。
逃避する。「監督の起用が悪い」とか「他球団に行きたい」というふうにどこまでも逃げる。そして、見つめるべき内面などない証として、どーでもいいファンの品定めなどを行う。
仕事が出来る人は、「自分を冷酷に裁き、自分を値踏み」しつつ「自分を慈しみ育てて管理する」ことに集中している。

私はずっと思っていた。練習中、「設定した理想の到達点に辿りつかない打者小笠原」を最も憎んでいるのは小笠原なのではないかと・・。
そう見えて仕方なかった。バラバラに壊れても可哀想とも思うことなく、壊れた自分の身体を、ひどく醒めた顔で見下ろすような男に見えて仕方なかった。

多分、それが、選手として、当たり前の在り方なのだろうとも思う。


桜井は、他者に向けて八つ当たりするようなことはおそらくなかったとは思うが、しかし、本当に「自分自身だけに徹底的に意地悪」であったかどうか?

そこが、今後の分かれ道だと思う。



平野選手は、プロとしての佇まいがあり、「覚悟が固まっている」といった雰囲気が伝わる選手だった。
鳥谷は、才能が加速していき、今後、更に輝くといった印象で、ひときわ輝いて見えた。

正直、私は、今年サーパスの試合をたくさん見てきたが、誰からも、本当の意味で「魅了」されることはなかった。いや、一輝みたいに魅了した人は、さっさと一軍に上がっていった。
残った人物が見せる光景は、退屈な曖昧な映画のように生ぬるいものだった。
むろん、ファームにも魅力はある。牧田や平下の人柄や人物としての魅力は、「一人の選手の生き様」として胸に残るが、それでも、正直、物足りないと思った。
私は、やっぱりプロフェッショナルに徹して結果を出して上り詰めていく人の熱やオーラに惹かれる。
そして、一軍で、ちゃんとプロの技を発揮する現場を見たい。



私は、鳥谷のファンじゃない。鳥谷のことは好きでも嫌いでもない。

でも、その動きを見ていると、素直に「素晴らしい」と自然に惹き込まれる。抗うことも出来ないくらい素直に認めたくなる。多分、それが「才能」というものの魔力なのだろう。プロはそんなふうにして、いとも簡単に他者の感心を引き寄せる。

やはり、プロは「美しい」と感じる光景を見せてくれるし、彼らが作り出す物語の行方を知りたいと思わせる。
写真は、個人のみみっちい好き嫌いの感想など関係なく、その人物の魅力を映し出す。
だから、その証拠品として撮る。

要するにプロとして美しいものならば、個人が、その対象物に愛着や思い入れというものがなくとも見る価値を見出せる。
それをしみじみ実感したのだった。






おまけ















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| 美緒 | 2008年 観戦記 | 22:26 | - | - |
高知 オリックスキャンプ 一輝・岡田 
オリックスのキャンプを見学したのは一日だけです。
私は、去年も見学したんですが、大勢の中から印象に残る人を見ると、面白いなぁと思うんですよね。
で、この日、シモヤマンはなぜかあまり視界に入らなかったし、後藤さんも日高さんも大引くんもどこにいたんだろって感じでした。
この三人は、来期も一軍間違いなしグループなんですけどね・・。
安定していると、逆に目に入らないのかもしれません。

なんつーか、ほら、芸能界でも新人は、パーッと「みょうに光っていたり」あるいは、「ギラギラ」していたりするけど、ベテランは程よく中和しているってことがあるじゃないですかぁ?

昨年は、日高、大引くんと、グッチが、みょーに印象に残った。だから、実際、大引くんに対してだけ、写真をお願いしたんだよなぁ〜

で、今年、やたらと写真が多いのは、この子でした。


なにわのゴジラ。岡田。
















打撃練習の写真って、面白いんですよ。

ほしのあき☆みたいな娘(ほんもののプロのグラビア)を撮るのと、ちょっと可愛いだけの子を撮るのとでは、絶対に高まるものが違う。
撮る側も、その人物の発する空気に惹き寄せられて、乗って来る! みたいな状態になる(夢中になる)こともあれば、最後まで距離を感じたまま冷めた感覚で眺めたり・・。

たいして外見がカッコ良くなくても、対象物がリアルに動いてたらこっちも身を乗り出してじっと見たくなります。

脳科学のせんせぇが、「テレビゲームではなく、生身の人間の発する真剣な動きを見たら人間の脳がドバーっと反応します」というようなことをおっしゃっていたが、確かにそんな感じです。
※ もうちょい科学的におっしゃったのだが、分かりやすく書いてみた。

ちゅーことで、岡田だ。




正直、今年、さんざんサーパスを見てきて、正直、岡田くんはハムファン的に「圏外」の人でした。
脅威というものを感じなかった。

敵目線っていうのは、味方よりリアルに分かることってあるんですよ。

例えば、新人アイドルなら、同じ事務所に、可愛い子と美人ちゃんの二人の新人が入ってきた時、「追い越される! 侵食される」と危機感を抱かせる方に脅威を感じるっていうのと似ています。

岡田くんは、「一軍に上がっても、簡単に抑えられる!」という感想を抱かせるタイプの大味な選手でした。
しかし、10月の鳴尾の練習試合を見た辺りから、「おやっ!」と、何かが変わり始めたんです。
退屈な景色が、さーっと活気付いたような感覚。

それまでのホームランよりも印象的。
単にデカイだけではなく、なんつーか、すごく痛快だった。

携帯で言うと、圏外だったものが、アンテナ1本、立ちました! みたいな感覚です。


ひじょうに感覚的な説明になりますけど・・。

これなんです。

脱皮する。孵化しそう・・。

もちろん、孵化し損ねてくたばることも自然界には多々あります。
でも、芋虫がモゾモゾっと蝶に変わる瞬間や、卵の殻を破りそうな気配というのは見ていて、興味深いものがあると思います。




来期は一軍で活躍だ!
と、今は、まだ、そこまで思いませんが・・。

淀んで停滞していたものが、動き出した・・という感じ。
この先、本人の努力次第だと思います。






しかし、細身の俊足のグッチや小瀬と並んでいたせいでしょうか。比較すると、パワーがスゴイですな。

グッチが、球が当たると「物を壊すゾ」みたいなことを言ってましたが、岡田の「パワー」はたいへん魅力的だと思います。

中田翔くんもパワーはあるんです。でもザンネンなことにクレバーとは言いがたい・・。とほほ。ちょっと性格的に「カレー大好き黄レンジャー」系。デブゆえのおおらかさが災いに・・。小笠原みたいな己に関する冷徹さがあれば・・という感じ。

しかし、岡田くんは性格は温和そうですが、中田くんより賢いというか常識的ないい子だと思う。

http://www.zakzak.co.jp/spo/200811/s2008111023_all.html より

「プロにしては性格が優しすぎる。必死さが足りないなあ。でも、あの飛距離は魅力。期待は大き過ぎるほどある」 大ちゃん談

サーパスにいた頃、まさにそんな感じ。
しかし、10月頃から何だか気配が違うのよ。
んで、キャンプの岡田は「ガツン」と来たわ。そりゃ監督もコーチも集まって岡田を眺めたくもなるでしょう。
関係ないハムファンもガン見しているんだから。

ちなみに、ナマ大ちゃんは「目立たない」人でした。無駄に威張ったり威圧していないからでしょう。失礼な私は「景色になじんでしまってどこにいるのか分からん」と思いましたが、よく見たら、ちゃんと常にそっと見るべき対象物に寄り添っていたのであった。







それにしても、今年は、よくサーパスを見ていますよね。
ハムファンなのにオリックスを見る理由は、「ライバルのことが先に分かると面白い!」からだったりします。

一輝も、「ハムは彼にやられるわ!」と、先に分かった。

この日、見ていて分かった。
http://miomio.jugem.cc/?eid=182

古木・木元のオーラのなさ(精彩のなさ・平凡さ)にガッカリしつつ、「おやっ! こんなところに掘り出し物が!」と、一気に一輝選手に興味を示しました。それはキャッチボールの瞬間から一発で分かります。
「なにやら眩しい」
よく、ファーム落ちした人を「腐ってる」と表現しますが、「ふて腐れる・拗ねる」の要素は、古木・木元の二人ともまったくありませんが、しかし別の意味で「腐っていた」かもしれません。
年々、鮮度が落ちる。旬を過ぎている。という意味で。

一輝が、その時、実績のある二人より光って見えるのは、二人と比較して見て、セクシーな雰囲気だったせいなのかもしれないとも思います。

「解雇される可能性」や「現時点において自分はたていしたことがない」みたいなものもこの人は、ちゃんと常に抱いているんじゃないかっていうヒリヒリした空気も感じました。余裕ぶっこいてないというふうに見えたんです。
バカっぽくないところがいい。
何にしても、あの日、ナマで見てカッコいいと思った。それだけです。
そして、自分の中の予感を口走っていたら、現実になった・・。

http://babychit.exblog.jp/7191972/
ハムファンなのに、一輝を使わないことをもったいないと書いてます。6/8の時点で。

こっちがやられる! と、本能的に分かっているから書けるんです。

しばらく打ちまくって、やがて研究されて、打率が下がるまでは、「一輝使えばいいのに」って、よく書いていました。ハムファンなのに。
しかも、一応木元ファンなのに・・。それとコレとは話は別です。
効率良く、その時期、最も良いものを使うべきって思うんです。
しかし、その頃、ハムファンは、私が推薦していても、「ん? 一輝って誰?」と、最初思っていた人も多かったはずです。



平凡そうに見えて、よく見るとかなりイケてるでしょ?
選手として、来期のことは、正直、予測不可能ですが(森山くんが伸びるかもしれないし・・)、私的に、とても楽しみな選手だと思います。

キャンプ見学をした夕方、ファンの人に囲まれていたので、ついでに便乗して並んで写真を撮ってもらったんですが、その時、コーチが嬉しそうに言っていました。

「おおっ! 一輝も人気あるなぁ!」

コーチの人柄の良さが分かる台詞ですね。なぜかコーチの方がウキウキしていたりします。

後で、Sさんが写真を見せて教えてくれたんですが、「一輝さんすごくいい顔してましたよ。笑ってます」と、見せてくれた写真を見て気付きました。連続写真。最初は普通なんですが、途中から笑っていました。

「一輝も、人気あるなぁ!」
その時、私は、咄嗟に、こう言っていたんですよ。
「カッコいいから」
理屈は簡単。人気って、魅力的なものに呼応するんですと、私は、正論と理屈を言ったつもりでした。

その時、確かに、「カッコいいから」と、言った瞬間、隣で、ブハッと口を開いたように見えたんですが、実は、だしぬけに笑っていたらしい・・・・。






以前も似たような光景を体験したなぁ・・。
と、よく考えたら、初めて小笠原選手を見た時、「この人、カッコいい」と、当時、あまり、よく知らない相手なのに隣で呟いていたことがありました。






あの時、小笠原もガハハと笑っていたんだった。


しかし、一般社会でも相手が誰であれ、「屈託なく嬉しいなぁ〜」と思える人は、本当にモテるし、「当然だ」と無駄に自惚れてる人は魅力がすぐ褪せてしまいます・・。いつまでも、そのままでいてもらいたいものです。
小笠原と同じ反応で良かったっすね。マイケル中村やヒルマン監督とも同じですよ。
小者感漂う反応でなくて何よりです。

同一条件でも、選手の格によって反応がクッキリ分かれる面白さはありますよ。


全体練習中、移動の際にサインを求められても迷惑ですよね。書いてはいけない状況の時、書く必要はありません。
これは、オリックスではなく他球団の選手ですが、こんなふうに反応が分かれていました。サインしてくださいっ! とファンの群れがロープの向こうから叫ぶ。手を伸ばす。
さぁ、どうする?

A モテない男=ブスッと、不機嫌そうに偉そうに迷惑そうに無言のまま歩く。
B 平凡な優しい人=2〜3人、チョコッと書いて逃げるように立ち去っていく。
C 普通の理性的な人=今は練習中なので書けませんと説明しつつ歩く。
D スター=ゆっくりとにこやかに笑いながら手を振って通り過ぎていく。


下に行くほどプロフェッショナルと言えるでしょう。

もちろん時間があれば、Bタイプにプラスした「全員に優しい」がベストですし、実際、練習を終えて野手より早く帰るオリの投手陣は、全員にきっちりと対応していました。
しかし、時としてそんなことが物理的に無理な場合、全員に平等に手を振って優雅に立ち去ることがカッコいいと私は思います。
ちなみに、ムネリンはこれをやっていました。さすがムネリンといったところです。


この日は見た目も中身もたいへんラブリーなヤングな女の子が、一輝選手を見て感動する姿が良かったです。微笑ましい光景であった。
私は、ハムファンに「一輝おすすめ」をした手前、一安心しました。
とりあえず、一輝にはガッカリしなくて済んで良かったです。

多分、一輝は、以前から魅力的なのに、ファームにいたから、存在に気付かなかった人もいたんじゃないのかなぁ。
東京時代のハムも同じ印象を持ったんです。「おや、こんな所に掘り出し物が!」と、魅力にさっさと気付いて好きになりました。
阪神や巨人と比べて、ハムやオリックスの選手が劣っているとも思いません。特に人柄などに関しては。

ただどんな魅力があろうとも、「人々に情報が伝わる」ことが必要不可欠。
ということで、私は、良いものを見つけたら、世間に向かって紹介しなければ気が済みません。

なお、一輝ファンの方は、こちらのブログをお勧めします。
http://letitbe.jugem.cc/?cid=19







ミーハー目線で言うと、一輝の猫背と横から見たカクッとした顎ラインが良いです。
まぁ、なんといっても、バカっぽくなくて、常に抑制が効いているところがいいような気はします。

ただ、さんざん褒めておきながら何ですが、油断していたら立場はいとも簡単に逆転しますけどね。

2008年度 サーパスの打撃成績
一輝 .273
木元 .275


春のキャンプを見たら、分かることだと思いますよ。

・・・・・・・・


ここから先は、午後の投手陣。


実は、まともにこうして投手陣を眺めるのはもしかしたら初めてかもしれない。

サーパスでも、投手陣の移動とかあんまり見ない。

何回も北神戸に行っても、正直、顔と名前が一致しないことも多々あります。

以前、名前は知らないけれど、その中で一番投手として良さそうなので写真を撮ってもらった人がいました。相手のことは、その頃、よく分かんないけど一軍に上がりそうなオーラがある人をチョイス。
それが、この人。



岸田投手。
あの時も、眉間に縦のシワが入っていましたが、今回も入っています。

ダルビッシュも眉間にシワが日常的に入ってます。不機嫌そうに見えますが、状況的に毎回、眉間にシワが入っているようなので、おそらく、視力が悪いが故に、日常的に顔をしかめて物を見る癖のある人特有の縦ジワではないかと推測します。目をギュッと絞っていたら、表情筋としてクッキリ刻まれてしまいますから。
もうそれが癖となってしまって、コンタクトをしていてもシワが刻まれるんですね・・。
眩しいとシワが入り、何か考えながら喋ったり緊張するとシワが深くなる人もいます。

ということを考えつつ、岸田くんを見た。
ハッキリ言って、そっけない感じがかなり好きです。金子誠とか。そういう独特の雰囲気が好きですね。
「オレをチヤホヤしてくれ」みたいな空気がないところがいい。乾いた質感に興味あり。












章夫ちゃん。




アラサー世代の章夫ちゃんファンと、のどかに会話をしていました。けっこう女性ファンが話しやすいんですよね。誰とでも屈託なく話すからでしょう。

んで、私は、この日、清水さんに聞きたいことがあったので、わざわざ待っていたのですよ。

よく考えたら初めてです。写真をお願いするのは。最初で最後になりそうです。




練習も終わって、とても暇そうに球場の入り口のところで、ひとりで、ぼーっとしていた清水さんに聞いてみました。

「なんで、木元っさんは秋キャンプに来ないんですか?」と。

そしたら、「木元? わき腹を痛めたらしいよ。噂で聞いた」との答え。

どうも、フェニックスリーグで痛めたらしい。そして、神戸に送り返されたそうです。
「神戸にいるよ。見に行けばいいのに」という感じで、親切な清水さんはそこまで教えてくれました。

なるほど・・。故障していたから、フェニックスリーグでも使われなかったんですね。
そういうことって、聞かなかったらずっと分からんまま終わるところでした・・。



オリックスファンの人も、「木元、何やってんだ? 干されたか?」と思う方もいるかもしれません。
木元は、故障中ということです。

もしかしたら、他の選手も残っている人は、そういう類の理由があるのかもしれないですね・・。




ということで、知りたかったことを聞いて、すっきりしてから帰ったのでした。


高知は、とっても良いところです。

「歌姫」というドラマが好きなんですよ・・とか、タクシーの運ちゃんと会話しつつ帰りました。

オリックスファンと高知の人の性格が良いゆえに、球場にいても居心地は良かったです。
まさに、まったり・・でした。

チーム全体が明るいので、見ている側も和みますね・・。
よそ者ですが、充分、堪能したキャンプでした・・。




おまけ












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| 美緒 | 2008年 観戦記 | 23:15 | - | - |