2006年、その年の木元選手のキャンプでの印象を書きます。
国頭球場でのこと。紅白戦の前にボールの投げ込みが行われる。
お客さんに球を投げ入れる時に、ちょうど足元にいたので、「ボールくださぁーい!」と、アピールしてみたのだ。
腕を上げて、ネット際に張り付いて、ボールが飛んでくるのを待っていたんですが・・。
木元は、どこに投げたいのか・・。
ボールが柵を越えない。ちょうどギリギリのところにカツンカツンと当たって落ちる。
私の隣はキレイなお姉さん。その隣は車椅子の女の子。私の後ろは小学生の男の子。
おそらく、一応、渡したい相手があるのだろうと思った。
しかし、ボールは柵ギリギリのところに当たって何度も落ちる。
要領の悪い人だなとその時に思った。
もし、仮に、車椅子の女の子にあげたいなら、言ってくれたら私がキャッチして渡すし、その方が安全なのに。
結局、何度も失敗した後、ボールは客席の中段の大人がキャッチした。
今、思うと、木元を象徴する出来事だったように思う。
コーチは、守備練習中、「キー坊、キー坊」と連呼していた。
口元がほころぶ。
個人練習でも、寛いでいる。
バット振っても、笑う笑う。
何がそんなに楽しいのか?
いや、別に、ヘラヘラしてばかりいる訳ではない。
このキャンプ中は、きっと心身ともに、調子いいんだなぁと解釈していた。
多分、納得できる調整が出来ているだろうなぁと思っていたのだ。
しかし、違っていた。
この年、腰痛のためにファームに落ちた。
歩行困難になるくらい痛かったこともあったそうですが、試合前の練習中はそういう様子はまったくないので気づかなかった。
私の見る目はぜんぜんダメってことですね。
バッティングのことを分かる方や、思慮深い人なら、練習などを見ていて分かったんだろうと思います。
2007年6月 木元選手はオリックスに移籍が決まりました。
春先は覇気がなかったり元気がなかった・・。
打率は電話番号のようになり、札幌ではブーイングとバッシングが起こりました。
その後、調整中、コルセットを巻いていたそうです。
だから、やはり、腰が悪かったのか・・と、腑に落ちました。
キャンプ中も普通に練習はしていましたが、腰をトントン叩く仕草は気になりました。
野球選手は誰でも腰痛や肩や肘の故障を持ちながら、打席に立っているんでしょうね。
だから、うまく痛みと付き合えるかどうか・・がポイントなのかもしれません。
木元選手のエピソードに関しては私はこちらに詳しく書いています。
ベースボール短編集
http://babychit.exblog.jp/5794432/
私が木元選手をやたらと見ている真の理由はこれ。
http://babychit.exblog.jp/6924278/
一人の選手に関するファンの印象が両極端なところでした・・。
木元が怖がられる理由は、実に単純なことです。
顔がコワイから。
http://whitebase9.jugem.jp/?eid=672こちらのブログで、「怖い顔」の時と「人と会話する時」のギャップがよく分かります。
ずっと見ていると、猛烈にギャップがある人物だということが分かると思います。
※オリックス移籍直後の観戦記はこちら。
木元邦之、お立ち台。移籍初日。
あの表情は忘れられません。
トレードされた後の選手なのに、なぜかハムベンチでおっとり笑っていた。
バカだからなのか。お人良しだからなのか。優しいからなのか。
今も分からない。
2007年、7/1の試合。さわサンのブログを見てもらうと、ハムの選手も、トレード直後の木元にヘンに気を使うことなく、のほほーんとしている様子が分かる。
http://letitbe.jugem.cc/?eid=419
きっと、ファイターズがどんな時も笑えというチームカラーなのだろうな…。
これは、移籍後、サーパスでの、ハムぞー所長のレポートなんですが・・。
http://blog.goo.ne.jp/hamuzo99/e/eaa9e4d6a6786f47899191c09b01aa04
私も別の日に同じような様子を見たことはあります。
モゴモゴした迷子の犬のような感じ。
自分からガツガツ自己主張できない人なんでしょうか?
しかし、年俸ではあれほど強気で言っているし、何だかよく分からない人なのだ。
時々、とんでもない、突き抜けた間抜け面を見せることもあります。
ここまで無邪気に笑う人はまずいないという表情。
2007年。7月。トレード直後。オリに入って間もない木元。
ハムのベンチで挨拶をした時の顔。
笑った顔が素敵とか可愛いとか、そういう感覚ではない。
ここまで無防備になるなんて・・・なぜ? という摩訶不思議な気持ちになる。
2008年。5月。オリックスでサーパスに降格した時の木元。
しかし、至近距離から見ていても、木元が何ゆえそんなに機嫌がいいのか分からない。いつも不思議で仕方ありません。
もちろん、チームメイトと何か談笑していたりするのかもしれないが、それにしても無防備な顔なのだ。
バカだからなのか・・。苦しい時こそ笑おうと努力しているのか…。
いったいどっちなんでしょうか?
世間は荒々しく怖い人だというイメージを抱く人が多いが、見ている私には単なる不器用な気のいい兄ちゃんにしか見えない。
果たしてどちらが本当なんだろう。
それが私の観察するツボです。
と、ここまでは私も含むハムファンの視点。
本格的に、選手としての側面を知りたい方は、こちらの下記のブログを御覧ください。
※蔵建て男がプロ入り前に評価した選手達を、その後のプロでの活躍を検証するページ
ドラフト千里眼 「2000年 日本ハムD2位 木元 邦之(龍谷大)二塁手」日本ハム
※西武ライオンズ・栗山巧外野手を応援する無機質ブログ
融解して愉快 12球団選手紹介 〜木元邦之(オリックス)
どちらのブログも選手を知る上でとても参考になると思います。
男性ファンはこちらの両者の記事を見る方が良いと思います。
最後に、ファイターズでの木元選手の写真です・・。
甲子園。
練習後。
けっこう、のんびりした、お人良しなキャラでした…。
ただ、この顔(真面目に写真に対応して気を使っている顔)でも「コワイ」とか不機嫌そうと、たまに思われてしまうところが気の毒であった・・。
顔の濃さで損していた・・かもしれない。
また、いつかホームランを打つ姿を見てみたいですね・・。